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タイトル 組織加重係数
説明 実効線量を計算するときに各組織・臓器の等価線量に掛ける係数。ICRP Pub.42において、wT(当時は組織荷重係数という名称がなかった)は、身体への均一照射による放射線被ばくの結果生じる健康損害全体に対する組織又は臓器の相対的寄与を表現するために、各組織・臓器における確率的影響の損害(デトリメント)の総合的な評価に基づき、身体の全損害に対するその組織・臓器の損害割合として算定された値であった。しかし不均等被ばくを全身リスク、すなわち実効線量に換算するための係数としても利用される。従って、組織加重係数の総和は1となる。なお、ICRPは、2007年勧告において被ばくによる損害を決めるに当たり、以下の4つの因子を考慮に入れている(用語集の「損害」を参照)。
・致死がんの寄与確率
非致死がんの加重された寄与確率
・重篤な遺伝性影響の加重された寄与確率
・害が発生した場合の寿命短縮年数
キーワード
図表
参考文献 低線量放射線と健康影響(放射線医学総合研究所 編著)
参照サイト https://www.icrp.org/docs/P42_Japanese.pdf
ICRP, ICRPが使用しているおもな概念と量の用語解説, Publication 42 〔14〕 (1986)
https://www.icrp.org/docs/P60_Japanese.pdf
ICRP, 国際放射線防護委員会の1990年勧告, Publication 60 〔27〕 〔94〕 (1991)
https://www.icrp.org/docs/P103_Japanese.pdf
ICRP, 国際放射線防護委員会の2007年勧告, Publication 103, (2008)
作成日 2019/03/01
更新日