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タイトル デトリメント
説明 放射線の有害な影響を定量的に表すためにリスク(risk)という概念とデトリメント(detriment)という概念がとり入れられている。ある与えられた線量に伴うリスクとは、この線量を受けた結果、ある個人に特定の放射線誘発影響を生ずる確率を表す。これに対してデトリメントとは、被ばくした人々のグループに生ずる害の量の数学的期待値であって、生ずる可能性のある様々な有害な影響の確率と重篤度とを両方とも考慮に入れたものと定義されている。デトリメントの訳語として損害が用いられている。(ICRP Publ.42)

デトリメントは、「致死がんの寄与確率」、「非致死がんの加重寄与確率」、「重篤な遺伝性影響の加重寄与確率(重篤な疾患に伴うQOL低下)」、「害が発生した場合の寿命短縮期間」の4つの因子を考慮して定量的に求められる。(ICRP Publ.118)
キーワード
図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト https://www.icrp.org/publication.asp?id=ICRP+Publication+42
・ICRP, ICRPが使用しているおもな概念と量の用語解説, Publication 42, 〔44〕 (1986)
https://www.icrp.org/publication.asp?id=ICRP+Publication+118
・ICRP, 組織反応に関するICRP声明/正常な組織・臓器における放射線の早期影響と晩発影響 -放射線防護の視点から見た組織反応のしきい線量-, Publication 118 (2017)
作成日 2019/03/01
更新日