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大分野 影響
中分野 細胞・組織・個体レベルの影響
タイトル 重篤な遺伝性影響
説明 放射線防護を目的とした低線量放射線による健康リスク評価では、「致死がん」及び「重篤な遺伝性影響」の発生確率を対象としている。「重篤な遺伝性影響」については、ICRP1990年勧告でも「影響を受けたものにとりわけて有害で、ときには生命をおびやかす」ものとして表現されているに過ぎず、遺伝性影響の重篤度について厳密な目安を定義しているわけではない。
遺伝性影響はその遺伝様式から(1)メンデル性又は単因子性(常染色体優性、常染色体劣性及びX染色体連鎖性の障害に分けられる)、(2)染色体性及び(3)多因子性の、3つのグループに慣例上分けられている。このうち、常染色体優性と X染色体連鎖性の遺伝疾患は、生活能力への影響が比較的軽いものから重篤なものまで幅広い範囲の症状を示すことが知られている。一方常染色体劣性の遺伝疾患では、生活能力に重大な問題がある場合が多い。また染色体性遺伝疾患では、胚発生過程で致死となる場合が多いほか、出生後身体的な障害と精神発達障害を伴うことが多い。
キーワード
図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト
作成日 2015/02/28
更新日