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大分野 | 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む) |
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中分野 | 分子レベルの反応 |
タイトル | 酸素増感比 |
説明 | 酸素効果の大きさを表す指標で、従来は、酸素非存在下と酸素存在下で同じ生物効果(エンドポイント)を与える放射線の(吸収)線量の比と定義されてきた。すなわち、OERは以下の式で求められる。 OER =(O2が存在しない条件である生物効果を与える線量)/(O2が存在する条件で同じ生物効果を与える線量) OERは照射される試料(細胞・生体組織等)に対して求められ、一般的な生物組織では 2から 3の値(低LET放射線の場合)を示す。 ICRP Publication 127[2014]では粒子線治療の観点からOERを「正常酸素状態と低酸素状態で同じ生物効果を与える(吸収)線量の比」と定義している。更に、低酸素状態は、しばしば急速に増殖する腫瘍の中心で起こる。X線(低LET放射線)のOERは約3である。一方、高LET放射線のOERはより小さく(最低1)、高LET放射線が低酸素腫瘍に対して有効である、と示している注。 注:仮訳 |
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作成日 | 2017/10/16 |
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