提供: SIRABE
大分野 | 影響 |
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中分野 | 疫学・リスク評価 |
タイトル | 直接法:遺伝性影響のリスク評価における直接法 |
説明 | 電離放射線を照射した雄マウスの第一世代の子に発現し、かつ、その異常形質が第二世代(孫)に伝わる可能性のある放射線誘発遺伝障害に関する実験結果から、種々の補正係数を用いて、ヒトでの突然変異による第一世代への影響を直接推定する方法を直接法と呼ぶ。 この方法の対象となるには、優性の突然変異障害と、第一世代で発現する相互転座に由来する障害(先天異常)である。直接法に用いられている優性突然変異の誘発に関する実験データは、高線量率・分割照射を受けた雄マウスを用いた優性の骨格異常突然変異と白内障突然変異であり、相互転座の誘発に関する実験データは、高線量率又は低線量率・単一照射を受けたヒト、マーモセット、カニクイザル及びアカゲザルの精原細胞における相互転座誘発率である。 次に、この種の障害が、人間において、優性遺伝疾患のうちのどれほどの割合を占めるかを推定し、これらから優性突然変異全体を算定する。 例えば、マウスの精原細胞に緩照射をした時の骨格異常の誘発頻度が4×10-4/Gy/配偶子であったとする。人間の場合には、重篤な優性疾患の5例に1例が骨格の異常を伴うとすれば、精原照射が緩照射を受けることによって、第1世代に現れる影響の総計は、骨格異常の5倍(20/10-4/Gy)と算定される。 |
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参考文献 | DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所) |
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作成日 | 2015/02/28 |
更新日 |
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