提供: SIRABE
大分野 | 影響 |
---|---|
中分野 | |
タイトル | 染色体異常 |
説明 | 染色体の数あるいは構造に生じた変化のこと。 染色体数の異常は、通常細胞分裂の際の染色体の不均等分離に由来する。放射線被ばくが原因で染色体の数の異常が増えるというはっきりした証拠は得られていない。原爆被爆者の子供の調査では、ダウン症(21番染色体トリソミー)の人数、性染色体の数的異常を示す人数に被ばくの影響は認められていない。 構造異常は、分裂期以前に生じたDNA2重鎖切断の修復誤り(未修復を含む)を反映するものと考えられる。生殖細胞に生じた染色体異常は放射線の遺伝性影響の原因となる場合がある。放射線被ばくの影響を最も鋭敏に反映する指標の一つである。代表的な構造異常として二動原体染色体や転座があり、そのような染色体異常の頻度を調べることで個人の被ばく線量を推定することができる。 |
キーワード | |
図表 | |
参考文献 | DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所) 放射線被曝者医療国際協力推進協議会 編、原爆放射線の人体影響 改訂第2版、「2生物学的線量推定 A染色体異常」文光堂、東京、p62-70、表1(2012) 放射線被曝者医療国際協力推進協議会 編、原爆放射線の人体影響 改訂第2版、「3 被爆二世(遺伝的影響) C染色体異常」文光堂、東京、p310、表1(2012) Schull WJ and Neel JV, Maternal radiation and mongolism, Lancet 279, 537-538 (1962) |
参照サイト | |
作成日 | 2019/03/01 |
更新日 |
カテゴリ: