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大分野 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む)
中分野 分子レベルの反応
タイトル 二動原体染色体
説明 染色体の構造異常の一種であり、正常な染色体には一つしかない動原体(セントロメア)を2つ有する染色体を指す。この異常は、二つの染色体に同時に切断が起こり、動原体(セントロメア)を含む染色体部位同士が再結合することによって生じる。
放射線被ばくによって特異的・定量的に生じる代表的な染色体異常の一つで、形態が特徴的であるため、動原体(セントロメア)を染色することで容易に異常染色体が識別できる。そのため、放射線被ばく者について生物学的な線量推定を行う際の有力な指標となる。線量推定を行う場合は、採取した末梢血リンパ球や骨髄細胞に人工的に細胞分裂を起こさせ、顕微鏡下でその染色体像を観察する。二動原体染色体は細胞分裂時の染色体分配が正常にできないため、このような異常を持つ細胞は細胞増殖に伴い次第に消失することから、不安定型の染色体異常に分類されている。
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作成日 2018/02/28
更新日