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大分野 | 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む) |
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中分野 | 細胞・組織・個体レベルの影響 |
タイトル | 急性放射線症候群 |
説明 | 全身あるいはほぼ全身の広い範囲にわたり大量の放射線を受けた場合に、被ばく後、比較的早期に起こる一連の放射線への応答を急性放射線症候群(Acute radiation syndrome、ARS)という。 被ばく線量によって出現する症状や、症状の出現するまでの潜状期間の長さが異なる。ICRP Publication 96 [2011]には、急性放射線症候群の程度と急性全身被ばくのおよその線量に関する表が掲載されており、全身の線量が、2 - 4Svの被ばくで0 - 50%の人が6 - 8週で、4 - 6Svの被ばくで20 - 70%の人々が4 - 8週で、6 - 8Svの被ばくで50 - 100%の人々が1 - 2週で死亡する。2Sv以上では入院と治療を要し、可能な限り早期に隔離する必要がある。 急性放射線症を示す時は、本来、SvではなくGyを用いる。なぜならばSvを用いる等価線量と実効線量は、「通常の」放射線防護の管理の目的だけのために、すなわち、低い確率の確率的影響だけを引き起こす比較的低い線量に使用できるもので、高い線量を表す場合は正式には使用できないからである。ただし、ICRP Publication 96は簡略化のため、実効線量及びミリシーベルトを用いている。 |
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図表 | |
参考文献 | |
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作成日 | 2017/10/16 |
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