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分野 低線量被ばく
外部被ばくと内部被ばくの影響の度合いが同一の尺度(各臓器に付与される等価線量(Sv))で評価されていますが、これはどのように評価された結果なのでしょうか
答え 外部被ばく内部被ばくの影響の度合いの評価にあたっては、放射線を身体の外側、内側から被ばくしたという分類をせず、単純にどの臓器がどれくらい放射線から影響を受けたかを、評価しています。その際、同一の尺度[各臓器に付与される等価線量(Sv)という尺度]を用います。

外部被ばくの場合、臓器が吸収した放射線のエネルギー(吸収線量)は同じでも、放射線の種類やエネルギーの強さ(X線やγ線でいうところの「波長」に相当)によって、各臓器への影響の度合いが変わるので、放射線防護では、吸収線量に「人体影響の度合いを重み付けする放射線の種類とエネルギー別の係数」すなわち放射線加重係数を掛け合わせた線量を利用します。これが等価線量です。

内部被ばくの場合も基本的な考え方は同じですが、放射性物質が体内に取り込まれてから排出されるまで放射線を受け続けることから、体内に取り込んだ時から50年の間(子どもは70歳になるまでの間)に受ける線量で被ばく量を表します。これを預託等価線量と呼びます。
キーワード 等価線量
図表
参考文献
関連サイト 国際放射線防護委員会の2007年勧告(日本語版)https://www.icrp.org/docs/P103_Japanese.pdf
作成日 2015/02/28
更新日