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大分野 線源
中分野 線量・単位
タイトル 吸収線量
説明 吸収線量Dは、質量dmの物質に放射線によって付与された平均エネルギーをdεmとしたとき D=dεm/dm で定義される。すなわち、吸収線量は、ある任意の物質中の単位質量あたりに放射線が付与したエネルギーの平均値である。吸収線量のSI単位はJ/kgであるが、これにはグレイ(Gy)という特別な名称が付けられている。
吸収線量を定義する際、付与したエネルギーεの平均値εmが用いられる理由は、εが本来統計的なばらつきをもつ量であり、測定によって求められる値はあくまでもεの平均値であるためである。また、微分形で定義されていることから、吸収線量は点において定義される非確率的な量である。
なお、ICRPは、1990年勧告において、放射線の生物学的な影響を表すには人体の臓器・組織全体にわたる平均吸収線量を基本とするのがよいとしている。
キーワード
図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト
作成日 2015/02/28
更新日