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大分野 影響
中分野 疫学・リスク評価
タイトル 集団線量
説明 集団線量(collective dose)とは、個人が属するグループの全放射線被ばくを測るための量である。線量を線量当量等価線量)(H )で表したとき、集団線量(S )は次式で示される。
 S(T)=H(dN/dH)dH
ここで、(dN/dH)dH は H と H + dH の間の等価線量を受ける個人の数である。S の単位は人-Sv(person・Sv 又は man・Sv)である。集団線量の値は例えば原子炉の燃料交換作業といった1件の放射線作業全体から受ける被ばくの大きさを評価するのに使用される。また一般環境にあっては事故時に住民全体が受ける被ばくの大きさを評価するのに使用される。この例としては米国ペンシルバニア州のスリーマイルアイルランド(TMI)の発電用原子炉事故時(1979年)にその被ばくの大きさが 3,300 man・rem(33 man・Sv)と発表された例がある。このときは州都ハリスバーグを含め TMI周辺の住民の被ばくを対象として考えている。この場合その被ばくの大きさを評価する目安として、住民の一人一人が受ける平均のバックグラウンド放射線(自然放射線+事故による放射線を除いた他の人工放射線)の線量に、対象地域住民の人口を乗じた集団線量を基準として比較・評価されている。
キーワード
図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト
作成日 2015/02/28
更新日