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タイトル 国際原子力機関ー国際基本安全基準(Basic Safety Standards)、IAEA-BSS
説明 ICRP勧告に示された考え方や防護基準は、日本のように、勧告の内容を把握し法令や指針等の安全基準に取り込む検討を行う国もあるが、独自で安全基準を策定する体制がない国もある。またICRPは、内部被ばく線量評価のための線量係数外部被ばく線量評価のための換算係数を提供している一方で、被ばくシナリオに基づいて評価される射性核種毎の免除レベルあるいはクリアランスレベルまでは示していない。
IAEAは、各国で法令に取り入れるためのガイドライン、及び基本的な数値基準について、1962年に最初の国際基本安全基準(Basic Safety Standards: BSS)を発行した。1996年には、ICRPの1990年勧告の理念を取り入れた新BSSを、OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)、WHO(世界保健機関)、PAHO(汎米保健機構)、ILO(国際労働機関)、FAO(国際連合食糧農業機関)などの国際機関との共同で策定した。BSSは、多くの加盟国の規制や放射線安全基準、さらには国際的な協定などで引用され、実質的な標準として重要な役割を果たすようになってきた。
2014年には、前回同様、他の国際機関と共同して、ICRP2007年勧告の理念等を取り入れた改訂BSSが公表された。
IAEAが策定する原子力、放射線等に関連した安全及び技術に関する文書は、安全原則(Safety Fundamentals)、安全要件(Safety Requirements)、安全指針(Safety Guides)の3段の階層構造になっている。BSSは安全要件に該当し、General Safety Requirements Part 3 (GSR, Part 3)として表記される。
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図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト https://www-ns.iaea.org/standards/review-of-the-bss.asp
作成日 2019/03/01
更新日