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大分野 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む)
中分野 細胞・組織・個体レベルの影響
タイトル FISH法
説明 FISHはFluorescence in-situ hybridization(蛍光in situハイブリダイゼーション)の省略で、個々の染色体に特異的なDNA配列を集めたものをプローブとして用い、目標となる特定の染色体、あるいはその一部だけを染める方法。例えば目標の染色体に特異なDNA配列のプローブを蛍光色素でラベルし、蛍光顕微鏡下では黄色に可視化するように染め、それ以外の染色体を対比染色液で赤色に染めると、目標とする染色体とそれ以外の染色体の間で生じた転座などの交換型異常は黄色と赤色の2色に染まる異常染色体として検出される。この方法による転座の検出は従来の方法と比べて迅速で精度も高いことから、被ばく後に長時間経過した場合の線量評価に用いられている。また、基本的に同様の原理で動原体を赤色、染色体末端部を緑色、染色体本体を青色に対比染色することで、二動原体染色体環状染色体を明瞭に検出できるFISH法も開発されている。観察には蛍光顕微鏡が必要。
キーワード 染色体異常 蛍光顕微鏡 線量評価
図表
参考文献 放射線被曝者医療国際協力推進協議会 編、原爆放射線の人体影響 改訂第2版、文光堂、東京、402p(2012) 「2生物学的線量推定 A染色体異常」 p62-70
参照サイト
作成日 2020/12/01
更新日