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大分野 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む)
中分野 細胞・組織・個体レベルの影響
タイトル 発がんの2段階説
説明 がんには2つの異なった段階が必要であるという仮説。
マウスの皮膚において、化学物質のTPA(12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate)を単独で塗布すると、炎症を起こすが皮膚がんは起こらない。しかし、DMBA(7,12-Dimethylbenz[a]anthracene)等の化学物質を皮膚に塗布した後、さらにTPAを塗布すると、皮膚がんが誘発されることから、発がんには2つの段階が必要であると考えられた。
最初の段階をイニシエーションといい、直接DNAに変異を来たして非可逆的な変化を起こす。これを起こす物質をイニシエーターという。
次の段階をプロモーションといい、DNAには直接作用せず細胞膜や細胞内の様々な生理機構に作用し、可逆的な変化を起こす。これを起こす物質をプロモーターという。

現在は発がんについて多段階説が提唱されている。
キーワード イニシエーション、プロモーション、発がんの多段階説
図表
参考文献
参照サイト
作成日 2018/02/28
更新日