提供: SIRABE
大分野 | 線源(計測・評価を含む) |
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中分野 | 計測器・計測方法 |
タイトル | 甲状腺モニタ |
説明 | 個人内部被ばくモニタリングの一つとして、甲状腺内の放射性ヨウ素の量を測定する装置をいう。 核分裂を利用した原子炉では揮発性の気体状(ガス状)の放射性ヨウ素を放出する。平常運転ではこれらは放射能崩壊と、放出前に活性炭の層を通過し吸着させることで、非常に低い濃度に抑えられているが、緊急時には大気中に大量に放出される可能性がある。事故の際に放出される放射性ヨウ素の種類は多いが、甲状腺の内部被ばくを考慮する際には、実質上ヨウ素131(131I)が最も注目される。131Iはβ線を出すが、甲状腺は成人で約20g、幼児で約2gの比較的小さい器官であり、頸部前側、成人で約1cm程度皮膚から奥にあるためβ線を測定することはない。そこで甲状腺モニタでは131Iのγ線エネルギー(Eγ):0.364MeV(放出割合:81.5%)、0.637MeV(放出割合:7.2%)の検出・定量を考慮しているものが普通である。 測定は被検者に遮蔽を施した椅子に座らせ、被検者の頸部に3インチ又は5インチ径のNaI(Tl)検出器を接近させ、γ線スペクトロメータにより測定する。 |
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参考文献 | |
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作成日 | 2017/10/16 |
更新日 |
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