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大分野 | 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む) |
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中分野 | 分子レベルの反応 |
タイトル | 決定グループ |
説明 | 決定グループとは、公衆の構成員の被ばくを評価するため、集団の中で最も高い線量を受けると予想される個人を代表するグループである。公衆の構成員に関する線量限度は、このグループの平均の線量に対して適用することを意図したものである。 決定グループは、個々人が実際に受ける線量の変動をできるだけ小さくするため、年齢、食習慣、受ける線量に影響を与えるような生活行動の面において、均一になるように選ばれる。なお、グループは、一般集団よりも高いレベルに被ばくする実在の人々の集まりであってもよいし、将来、より高いレベルの被ばくが予想されるグループであってもよい。数十人までからなるグループが適切であるとされている。 ICRPでは、ICRP Publication 7[1967] で詳しく検討され、そこにおいて決定グループは「習性や居場所または年令などのような、人々の特性が異なるため、施設外の集団中のほかの人々よりも大きい線量を受けるので、別あつかいをする必要のあるグループ」と定義されている。ICRP Publication 96[2011] では緊急時被ばくの観点から「特定の放射線源及び特定の被ばく経路に対する被ばくについてほぼ均質であり,そしてその線源からの特定の被ばく経路による最大の実効線量又は等価線量(適用できる場合)を受ける個人の特徴を示す公衆構成員のグループ」と定義している。 ICRP Publication 101aでは決定グループの平均的構成員と同等でこれに置き換わるものとして「代表的個人」という用語が用いられている。 決定グループについてのICRPやIAEAなどでの扱いに関する変遷については「決定グループの考え方」に詳しく記載されている。 |
キーワード | |
図表 | |
参考文献 | https://www.icrp.org/docs/P7_Japanese.pdf ICRP、放射性物質の取り扱いに関連する環境モニタリングの原則Publication 7 〔15〕(1967) https://www.jstage.jst.go.jp/article/taesj2002/1/4/1_4_449/_pdf 小佐古敏荘ら、決定グループの考え方、日本原子力学会和文論文誌、1(4)449-461(2002) https://www.icrp.org/docs/P101a_Japanese.pdf ICRP、公衆の防護を目的とした代表的個人の線量評価 ICRP Publication 101a〔57〕(2009) |
参照サイト | |
作成日 | 2018/02/28 |
更新日 |
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