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タイトル 甲状腺カウンタ
説明 原子力施設の事故の場合等に放射性ヨウ素を吸入あるいは経口摂取によって体内に取り込んだ場合、それらは肺や消化管から血液に容易に移行し、甲状腺に選択的に取り込まれ残留し、甲状腺の機能に影響を与えることが知られている。甲状腺は頸部の前部の比較的浅い位置に存在する器官である。放射性ヨウ素の一種、131I(物理学的半減期:8.04日)の場合、β・γ核種で、0.36MeVのγ線を放出する(放出割合81%)。甲状腺に蓄積した131Iは、このγ線を計測して定量することができる。甲状腺中の131Iの測定を目的とした測定器が甲状腺モニタである。小型のNaI(Tl)検出器等に、必要に応じて散乱線やバックグランド放射線の影響を抑制する遮へい材を付け、甲状腺近傍の頸部に検出器を近接させて測定する。被測定者が幼児や子供の場合を想定して、座位で測定できるなど無理なく測定できる工夫がなされているものがある。
キーワード 甲状腺モニタ、肺モニタ
図表
参考文献 体外計測法による評価、高田千恵、RADIOISOTOPES, 63, 239-247(2014)
参照サイト
作成日 2019/03/01
更新日