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分野 低線量放射線
日常生活の中でどのくらいの線量を受けているのでしょうか
答え 自然放射線による被ばくは、世界平均で2.4mSv/年、日本平均で2.1mSv/年です。このほかに日本では診断による被ばくの割合が比較的大きいのが特徴です。

自然放射線は日本の全国平均で約2.09mSv/年[原子力安全研究協会 2011]です。自然放射線の内訳は、空気中にあるラドンとその子孫核種による被ばく量が0.48mSv/年、宇宙からやってくる宇宙放射線による被ばく量が0.3mSv/年、食べ物に含まれる210Pbや210Po、40K、14Cなどからの被ばく量が約0.98mSv/年です。また40K、232Th、238Uなどを含む地表からの被ばく量は全国平均で約0.33mSv/年ですが、地域差が大きく、たとえば花崗岩地帯からの放射線が多い西日本では高く、関東ローム層が花崗岩地帯の上を厚く覆って放射線をさえぎる東日本では低くなっています。県別では岐阜県(0.52mSv/年)で最も高く、 神奈川県(0.12mSv/年)で最も低くなっています。
日本の人工放射線(全国平均)による被ばくは約3.87mSv/年ですが、このほとんどが診断に用いられる医療放射線によるものです。世界平均では、自然放射線による被ばくは2.4mSv/年、医療放射線(診断)による被ばくは0.6mSv/年なので[UNSCEAR 2010]、日本での放射線被ばくは、診断による被ばくが大きく、自然放射線、特にラドンとその子孫核種による被ばくが少ないのが特徴といえます。



キーワード 生活放射線
図表
参考文献 ・UNSCEAR, 2008 Report to the General Assembly, with scientific annexes, “Sources and effects of ionizing radiation”, United Nations, 2010.
・原子力安全研究協会、 新版生活環境放射線(国民線量の算定) 2011
関連サイト
作成日 2015/02/28
更新日