提供: SIRABE
大分野 | 線源(計測・評価を含む) |
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中分野 | 計測器・計測方法 |
タイトル | ホールボディカウンタ |
説明 | 体内に摂取された放射性同位元素の放射能量を計測する装置であり、測定日における残留放射能を計測できる。装置によっては臓器ごとの蓄積放射能を計測できるものもある。大型NaI(Tl)シンチレーション検出器や高純度ゲルマニウム検出器などのγ線測定器を被験者の身体のそばに設置し、体内に蓄積された放射性同位元素から放出されるγ線を計測する。計測されたγ線エネルギーを分析することで、摂取された放射性核種も同定できる。ただし、210Poや90Srのようなα線やβ線のみしか放出しない放射性核種は検出できない。微量な体内残留放射能を計測する必要から、自然放射線による影響を最小限に抑えるために測定器や被験者の周囲を鉛や鉄などの遮蔽体で覆っている。 現在、図に示すような立位型、椅子型、ベッド型ホールボディカウンタが利用されている。γ線測定器は複数台用いられているものもある。 ホールボディカウンタは、皮膚、毛髪、衣服に付着した放射性同位元素と体内に残留している放射性同位元素を区別できないため、放射線事故後や非密封放射性同位元素取扱作業後などの体内汚染スクリーニングで利用する際には、事前に除染を行うなど体表面の放射性同位元素汚染などに注意を払う必要がある。 |
キーワード | |
図表 | 図1 立位型ホールボディカウンタ(ファントムが置いてある位置で測定する) 図2 椅子型ホールボディカウンタ 図3-1 ベッド型ホールボディカウンタ(ファントムが置いてある位置で測定する) 図3-2 ベッド型ホールボディカウンタ(下にある4つの検出器で計測する) |
参考文献 | |
参照サイト | |
作成日 | 2018/02/28 |
更新日 |
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