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大分野 防護(放射線管理・規制を含む)
中分野 防護体系
タイトル スカイシャイン線
説明 スカイシャイン放射線ともいう。スカイシャイン線とは、大気中に放射された放射線のうち大気によって散乱された成分をいい、地上の人を想定すると空から降り注ぐように照射することからskyshine(空の輝き)と名付けられた。
原子力施設の放射線源から放射される放射線は、施設の周辺の人に直接到達する直接(直達)放射線だけでなくスカイシャイン線としても外部被ばくをもたらす。遮へいを必要とする原子力施設において、構造上の制約等により上方向(空方向)の遮へいを十分に厚くできない場合等に、スカイシャイン線による線量は無視できなくなる。スカイシャイン線量は施設からの放射線がγ線及び中性子の場合に重要になる。中性子の場合には、大気との反応過程で生じたγ線も考慮するべきである
実用発電炉、試験研究炉、加工施設、再処理施設、廃棄物管理施設などの規制においては、それぞれの規則において、直接線とスカイシャイン線による施設周辺の線量を十分低減するよう求めている。「十分に低減できる」の解釈としては、法令に定める周辺監視区域外の線量限度を十分にし下回るように施設を設計することが一つの目安となる。
キーワード
図表
参考文献 ・位置、構造及び設備の基準に関する規則
例)実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/
lsg0500/detail?lawId=425M60080000006&openerCode=1
・核燃料物質の使用等に関する規則
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search
/lsg0500/detail?lawId=332M50000002084&openerCode=1
・「核原料物質又は核燃料物質の製錬の事業に関する規則等の規定に基づく線量限度等を定める告示(平成27年原子力規制委員会告示第8号)」https://www.nsr.go.jp/data/000145800.pdf
参照サイト
作成日 2018/02/28
更新日