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大分野 | 線源(計測・評価を含む) |
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中分野 | 線量・単位 |
タイトル | アルファ線 |
説明 | α線は、ヘリウム(4He)の原子核(陽子2個と中性子2個)であるα粒子の流れであり、ネオジム(144Nd)、サマリウム(147Sm、148Sm、149Sm)および原子番号83以上の元素のα壊変に伴って放出される放射線である。飛ぶ間に空気中の物質に当たって徐々にエネルギーを失って止まり、ヘリウムの原子となる。 α線は物質中を通り抜ける力は弱く短い距離で止まるが、通り抜ける際に電離する能力が強い。そのため皮膚表面に付着した場合は、皮膚表面で止まり、体への影響はほとんどないが、生体内に付着した場合の影響は強いとされ、ICRP1990年勧告以降、その放射線加重係数(wR)の値を20と設定している。 自然界に存在するラジウム226(226Ra)は、α壊変によってラドン222(222Rn)を生成するが、不活性ガスである222Rnはその子孫核種とともに呼吸によってヒトの肺に侵入しα線を放出する。呼吸によるヒトの自然放射線被ばくの大半はこの222Rnとラドン220(220Rn、トロンともいう)によるα線被ばくによっている。 |
キーワード | |
図表 | |
参考文献 | https://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1314251.htm 高等学校教師用解説書 |
参照サイト | |
作成日 | 2018/02/28 |
更新日 |
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