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大分野 線源
中分野 元素・放射性核種
タイトル トロン
説明 トロン(Tn)は、86番元素ラドン(Rn)の同位体で質量数は220である。トリウム系列のラジウム224(224Ra)の壊変により生成し、半減期55.6秒でα粒子を放出してポロニウム同位体(216Po)に壊変する。さらに、タリウム(Tl)、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、ポロニウム同位体を経て安定な鉛同位体(208Pb)になる。トロンの核種を吸入すると、ラドン(222Rn)子孫核種を吸入のときと同様、呼吸器官に沈着して肺が被ばくする。2008年国連科学委員会報告書によるトロン子孫核種からの実効線量の世界平均は約0.1mSv/年で、ラドン子孫核種からの約1.15 mSv/年に比べると低く、数分の1である。
キーワード
図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト
作成日 2015/02/28
更新日