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大分野 線源(計測・評価を含む)
中分野 元素・放射性核種
タイトル 核反応
説明 原子核反応ともいう。標的となる原子核(標的核)に原子核や陽子、中性子など(入射粒子)が作用して生じる反応のこと。主な反応に散乱、吸収、核分裂がある。
標的核Aに入射粒子aが入射し、放出粒子bを放出して残留核Bが生じる反応を、A(a,b)Bと記述する。反応前後の全体のエネルギーは変わらず[A(a,b)Bの核反応において「Aのエネルギー」+「aのエネルギー」=「Bのエネルギー」+「bのエネルギー」]、また全体の運動量も変わらない[A(a,b)Bの核反応において「Aの運動量」+「aの運動量」=「Bの運動量」+「bの運動量」]という法則がある。

1.散乱
標的核と入射粒子の相互作用により粒子を直ちに放出する反応。入射粒子が標的核に衝突し、弾かれたように見えるため散乱と呼ばれる。散乱による放出粒子が入射粒子と同じ種類、同じエネルギーの場合[A(a,b)Bの散乱反応において「aのエネルギー」=「bのエネルギー」]が弾性散乱であり、放出粒子のエネルギーが入射粒子と異なる場合[A(a,b)Bの散乱反応において「aのエネルギー」≠「bのエネルギー」]が非弾性散乱である。

2.吸収
標的核と入射粒子の相互作用の結果、放出粒子がなく、残留核が標的核と異なる核に代わる場合がある。入射粒子が標的核に取り込まれたように見える反応のため、吸収と呼ばれる。吸収反応の残留核は不安定なため、やがてγ線や荷電粒子を放出する。

3.核分裂
標的核に中性子が入射した場合に、一定の条件の下で標的核が2つ以上の破片に分裂する例がある。この反応が核分裂で、核分裂を起こす標的物質を核分裂性物質と呼ぶ。核分裂の際には大量のエネルギーが発生するが、そのエネルギーを利用しているのが原子力発電である。

放射性同位元素や放射性医薬品の製造、放射化分析などでも核反応は活用されている。
原子核反応ともいう。標的となる原子核(標的核)に原子核や陽子、中性子など(入射粒子)が作用して生じる反応のこと。主な反応に散乱、吸収、核分裂がある。
標的核Aに入射粒子aが入射し、放出粒子bを放出して残留核Bが生じる反応を、A(a,b)Bと記述する。反応前後の全体のエネルギーは変わらず[A(a,b)Bの核反応において「Aのエネルギー」+「aのエネルギー」=「Bのエネルギー」+「bのエネルギー」]、また全体の運動量も変わらない[A(a,b)Bの核反応において「Aの運動量」+「aの運動量」=「Bの運動量」+「bの運動量」]という法則がある。

1.散乱
標的核と入射粒子の相互作用により粒子を直ちに放出する反応。入射粒子が標的核に衝突し、弾かれたように見えるため散乱と呼ばれる。散乱による放出粒子が入射粒子と同じ種類、同じエネルギーの場合[A(a,b)Bの散乱反応において「aのエネルギー」=「bのエネルギー」]が弾性散乱であり、放出粒子のエネルギーが入射粒子と異なる場合[A(a,b)Bの散乱反応において「aのエネルギー」≠「bのエネルギー」]が非弾性散乱である。

2.吸収
標的核と入射粒子の相互作用の結果、放出粒子がなく、残留核が標的核と異なる核に代わる場合がある。入射粒子が標的核に取り込まれたように見える反応のため、吸収と呼ばれる。吸収反応の残留核は不安定なため、やがてγ線や荷電粒子を放出する。

3.核分裂
標的核に中性子が入射した場合に、一定の条件の下で標的核が2つ以上の破片に分裂する例がある。この反応が核分裂で、核分裂を起こす標的物質を核分裂性物質と呼ぶ。核分裂の際には大量のエネルギーが発生するが、そのエネルギーを利用しているのが原子力発電である。

放射性同位元素や放射性医薬品の製造、放射化分析などでも核反応は活用されている。
キーワード 散乱、吸収、核分裂、原子核反応、標的核
図表
参考文献 原子力百科事典ATOMICA  https://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=03-06-03-03
参照サイト
作成日 2018/02/28
更新日