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大分野 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む)
中分野 細胞・組織・個体レベルの影響
タイトル 壊死、ネクローシス
説明 細胞・組織・器官等、生体の一部の死を指す語であり、細胞核をはじめとする細胞内小器官を構成する膜の崩壊、細胞の膨化、細胞膜の破壊が形態的特徴である。
高温、毒性物質、酸素欠乏、栄養欠乏、放射線照射やウイルス感染など、非生理学的な状況にさらされた細胞が生命活動を維持できなくなった結果として起こる受動的な死と考えられている。

細胞死の一様式として、アポトーシス(apoptosis)の対語として用いられる。
ICRP Publication 118〔2017〕では「細胞膜の安定性が失われることによる統合機能の損失に関連した細胞死。腫瘍の無酸素領域で生じ,照射後の細胞死の原因にもなる」と定義されている。

細胞膜の破壊によって内容物の漏洩が起こり、組織内においてはクラッシュ症候群のように、炎症の原因となる可能性がある。細胞レベルの形態変化やヨウ化プロピジウムと臭化エチジウムを用いた染色により検出できる。
キーワード
図表
参考文献 ・ICRP, 組織反応に関するICRP声明/正常な組織・臓器における放射線の早期影響と晩発影響 -放射線防護の視点から見た組織反応のしきい線量-, Publication 118 (2017)
https://www.icrp.org/docs/P118_Japanese.pdf
参照サイト
作成日 2018/02/28
更新日