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大分野 | 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む) |
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中分野 | 細胞・組織・個体レベルの影響 |
タイトル | アポトーシス |
説明 | 細胞死の一様式。細胞におけるタンパク質を中心とする情報伝達系によって制御され、能動的に引き起こされるプログラムされた細胞死であり、プログラムされていない細胞死(ネクローシス(壊死))と対比される。ほとんどの場合、ヌクレオソーム単位でのDNAの断片化を伴う。個体発生において「余分な」細胞を取り除く必要のある状況で見られ、オタマジャクシの発生に伴う尾の消失、手指形成過程における「水かき」の消失、あるいは免疫細胞の成熟の過程における「自己」を認識する免疫細胞の除去などがその例とされる。 ICRP2007年勧告では「放射線または他の障害が原因で起こるプログラム細胞死の動的な生物化学的な過程」と定義されていたが、ICRP Publication 118[2017]では「細胞核が特徴的な濃染性の小球体像を呈した後、少なくとも一部のDNAがヌクレオソーム間の単位に断片化する照射後の迅速な細胞死の様式。時に『プログラムされた』と仮定されることもあるので、潜在的に制御可能な過程」と定義されている。 |
キーワード | 細胞死、DNA断片化、プログラム細胞死 |
図表 | |
参考文献 | ・ICRP, 国際放射線防護委員会の2007年勧告, Publication 103 (2009) https://www.icrp.org/docs/P103_Japanese.pdf ・ICRP, 組織反応に関するICRP声明/正常な組織・臓器における放射線の早期影響と晩発影響 -放射線防護の視点から見た組織反応のしきい線量-, Publication 118 (2017) https://www.icrp.org/docs/P118_Japanese.pdf |
参照サイト | |
作成日 | 2017/10/16 |
更新日 |
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