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大分野 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む)
中分野 細胞・組織・個体レベルの影響
タイトル 原爆白内障
説明 原爆被爆者に発生した放射線白内障のことをいう。原爆白内障は、被爆後数か月から数年して発生する。
原爆白内障の臨床像は、原爆以外の放射線による白内障とよく似ている。水晶体の後極部後嚢下に限局する混濁があっても、被ばくしていない人にも同じような変化がみられることもあるので鑑別診断が必要である。原爆白内障の診断基準は、
(1)細隙灯顕微鏡検査で後極部後嚢下混濁に色閃光(虹色の多色性反射)がみられ、後嚢下とその少し前方の点状ないし塊状混濁が2層(2枚貝様)の混濁を形成していること、
(2)原爆直接被爆歴があること、
(3)原爆以外の相当量の放射線を受けていないこと、
(4)併発白内障をおこす可能性のある眼疾患がないこと、
以上の4条件を満たす必要がある。
キーワード
図表
参考文献 平成15年(行ウ)第20号,平成16年(行ウ)第39号 原爆症認定申請却下処分各取消等請求事件
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/244/034244_hanrei.pdf
参照サイト
作成日 2017/10/16
更新日