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タイトル 傷口モニタ
説明 放射性核種による汚染を伴い皮膚が外傷を受けた際、傷口からの放射性物質の取込の状況を把握するために傷及びその周辺に付着した放射性核種の所在を検出し、その放射能を定量するための測定器である。体内に侵入した場合の体外計測が困難で、かつ被ばく影響が大きいアルファ放出核種が主な測定対象となる。
皮膚表面から比較的浅い傷口の表面にあるアルファ放出核種は、硫化亜鉛をシンチレータ(ZnS(Ag))としたα線用シンチレーションサーベイメータ(α線用表面汚染検査計)で測定を試みることができる。しかし、放射性物質の取込を的確に評価するためには傷及びその周辺の汚染を選択的に測定することが必要であり、直径数mm程度の小さいα線検出器をプローブ先端に備えたペンシル型の傷モニタが有効である。なお、傷口の浅い範囲までの放射能量の定量のためにはβ線やγ線、X線の測定が効果的な場合もある。
キーワード
図表
参考文献
参照サイト https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/35/4/35_4_224/_article/-char/ja
中田啓、身体表面及び体内放射能モニタの特性と使用法、RADIOISOTOPES, 35, 224-233(1986)
作成日 2019/03/01
更新日