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大分野 放射線防護
中分野
タイトル モナザイト
説明 モナザイト(monazite)はモナズ石ともいう。リン酸塩鉱物で結晶系は単斜晶系、化学組成はXPO4である。Xには希土類元素のセリウム(Ce)、ランタン(La)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)の他にトリウム(Th)などが入る。
トリウム含量が多いトリウム鉱としては、世界的にはインド南部のケララ(Kerala)州の州都ケララから、タミル・ナド(Tamil Nadu)州の州都チェンナイ(旧マドラス)(Chennai(Madras))に至る海岸地域に豊富に存在し、トリウム金属として百万トン以上存在すると見積もられている。またブラジルのエスピリトサント(Espirito Santo)(この州の都市の一つがガラパリ(Guarapari))の海岸地域にも豊富に存在する。これらの鉱石は核原料物質である。トリウム鉱の放射能はトリウムとその子孫核種によるものがほとんどである。トリウム系列ではα粒子のほかにβ粒子やγ線を放射するので、これらの海岸地域の住民の自然放射線による被ばくが世界的に大きいことが知られたが、ブラジルのガラパリは都市化によるアスファルト舗装の結果、空間線量率が減少したと報告されている。
キーワード
図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h29kisoshiryo/h29kiso-02-05-05.html
環境省、放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成29年度版、 HTML形式) 大地の放射線(世界)
作成日 2019/03/01
更新日