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大分野 放射線防護
中分野
タイトル 腫瘍登録、がん登録
説明 「腫瘍登録」とは、良性腫瘍を含む腫瘍の患者の情報を登録する仕組みのことであり、1957(昭和32)年には広島市で、1958(昭和33)年には長崎市で開始され、原爆被爆者の罹患率調査を支えてきた。一方、「がん登録」とは、がん患者の病歴、病理診断名、進行度、治療内容、転帰などの診療情報を登録する仕組みのことである。我が国では、1951(昭和26)年以降、自治体による「地域がん登録」は行われてきたが、全てのがん患者が登録されない、生存確認調査が十分にできていない、他の地域に転出した患者の情報がとりにくい、などの課題が存在してきた。この課題を克服すべく、2013(平成25)年12月に、「全国がん登録」の実施や「院内がん登録」等の推進に関する事項を定めた「がん登録等の推進に関する法律」が制定され、2016(平成28)年1月1日から施行されている。この法律が施行されて以降、全ての病院と指定された診療所は院内のがん患者の罹患情報を各都道府県知事(実際は都道府県のがんセンターがん登録室)へ届け出ることが義務付けられている。各都道府県で整理された罹患情報(都道府県整理情報)は、さらに、国(厚生労働大臣、実際は国立がん研究センター)へ提出され、審査及び整理を行う。その結果得られた登録情報は、全国がん登録データベースに記録され、さらに市町村から提供される生存確認の情報も付け加えられ、国内のがんの患者数や罹患率、生存率などのがん医療対策の基礎となるデータが一元的に管理できるようになった。
キーワード
図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト 厚生労働省「がん登録」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_toroku.html
国立がん研究センター ガン情報サービス
https://ganjoho.jp/reg_stat/index.html
腫瘍登録
https://www.rerf.or.jp/glossary/regiexpl/
作成日 2019/03/01
更新日