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大分野 | 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む) |
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中分野 | 細胞・組織・個体レベルの影響 |
タイトル | 細胞周期 |
説明 | 細胞は、DNA複製によって遺伝情報を倍加させ、これを細胞分裂によって2つの娘細胞に分配することによって、一定の遺伝情報を維持しつつ増殖を続ける。このような、DNA複製と細胞分裂の繰り返しを細胞周期と呼ぶ。 細胞周期は、S期注1(DNA合成期)、M期注2、S期の前後には、G期注3が存在し、G期はさらに、M期とS期の間のG1期、及びS期と次のM期との間のG2期に分けられる。 S期ではDNAが複製される。M期では、複製されて倍加したDNAを均等に配分する核の分裂に続いて、細胞質の分裂が起こる。G期では細胞の大きさが制御され、G1期をDNA合成準備期、G2を分裂準備期と呼ぶこともある。G1期、S期、G2期を合わせて間期というが、G1期とG2期には、次の段階に進むのが適切であるのかを判断して対処する仕組みがある。 細胞周期の進行は通常はDNA損傷の有無など内的な要因と増殖因子の有無など外的な要因によって厳密に制御されている。正常の制御から逸脱した細胞周期の進行(異常な増殖)は、がん化の過程において重要な役割を果たす。 注1:Sはsynthesis=合成 注2:Mは分裂期(mitotic phase) 注3:Gはギャップ(gap) |
キーワード | |
図表 | 図:細胞周期 |
参考文献 | |
参照サイト | |
作成日 | 2017/10/16 |
更新日 |
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