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タイトル | 累積罹患率 |
説明 | 累積罹患率は、ある対象の病気が、ある年齢に達するまでに診断される大体の確率をいう。この時、対象の病気と診断される前に死なないという条件のもとで示される確率である。一般に用いられる「0 - 64歳累積罹患率」は、64歳までに対象の病気と診断される確率を近似値として示すものである。「0 - 74歳累積罹患率」も同様に用いることができる。 観察開始時点の対象者数を分母にして、観察期間中の新規罹患数を分子として算出される。具体的には、年齢階級(通常は5歳毎の階級)毎に罹患率を求め、その年齢階級の年数幅(例えば、5年)を乗じ、求める年齢階級まで加算して求める。例えば、0 - 64歳累積罹患率を求める場合には、以下のように算出される。 ※0 - 64歳累積罹患率 =「0 - 4歳の年齢階級別罹患率×5年(0歳から4歳までの年齢幅の5年分が含まれるため)+5 - 9歳年齢階級別罹患率×5年+……+55 - 59歳年齢階級別罹患率×5年+60 - 64歳年齢階級別罹患率×5年 通常、人口千人あたりで示される。 累積罹患率は個人が一定期間に疾病にかかる確率を示すものであり、厳密な意味では罹患率と異なるものである。累積罹患率は、時間の経過とともに単調に増加する。観察期間が十分長い場合には、累積罹患率は一定の状態に落ちつく。 エンドポイントが死亡の場合には累積死亡率となる。 |
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参考文献 | DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所) |
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作成日 | 2019/03/01 |
更新日 |
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