提供: SIRABE
移動先: 案内検索
大分野 放射線影響・規制に関する諸組織・諸機関等
中分野 国連及び類縁機関
タイトル 国際原子力機関‐放射線安全基準委員会(IAEA-RASSC)
説明 放射線安全基準委員会(RASSC:RAdiation Safety Standard Committee ラスクと読む)は、IAEAの安全基準委員会(CSS:Commission on Safety Standards)の下部組織である委員会の1つであり、放射線の利用に関する基準や放射線防護の基本原則について検討している。

IAEAは、原子力の平和利用を推進する目的で様々な国際的な役割を果たしているが、原子力安全基準の策定においても重要な役割を担っている。
IAEAのCSSは各国の上級政府職員から構成される常設機関で、IAEAの安全基準間の一貫性及び整合性を確保するため、基準策定のためのアプローチ及び戦略に関する方針の提供を行う役割を担っている。注1
CSSの下部組織には、原子力、放射線、輸送廃棄物の安全基準を所掌する4つの委員会があり、そのうちの一つであるRASSCは放射線の利用に関する基準や放射線防護の基本原則について検討している。
RASSCは放射線安全の技術的知識を持った上級の専門家の永続的な委員会で、その役割は、主に放射線安全の規制の考え方に関する全般的な計画についての助言を事務局に提供することとIAEAの放射線安全基準の策定や改訂を行うことである。
IAEAが策定する安全基準は、主に文書の形で発行されているが、それらの安全や技術に関する文書の階層構造は、安全原則(Safety Fundamentals)、安全要件(Safety Requirements)、安全指針(Safety Guides)の3段の階層になっている。RASSCの会合では、これらの文書のドラフトについて検討し、ある段階で加盟国全体にコメントを求め、その後RASSCで承認した後、CSSで審議し、承認された後に正式に発行される。これらの文書は、原子力施設、放射線使用施設、廃棄物施設、鉱山など施設の種類ごとに、また管理、輸送、緊急時対応、モニタリングなど防護の具体的な課題ごとに文書が網羅するように策定され、世界中の多くの国で、原子力、放射線安全に関する法律や指針を作成する場合に標準として参考にされている。

注1:https://www.nsr.go.jp/data/000129585.pdf
キーワード
図表
参考文献 DRESA「低線量放射線安全評価データベース」(2000年度制作 企画:文部科学省 制作:日本原子力研究所)
参照サイト Review committees, Nuclear Safety & Security, IAEA
https://www-ns.iaea.org/committees/
作成日 2018/02/28
更新日