低LET放射線被ばくによる低線量率の範囲を定義する基準
出典	推定の根拠	低線量率の範囲の上限値(mGy/分)ICRP Pub.60(1990)	-  〔74〕	1.7 (1時間あたり0.1Gy)、UNSCEAR 1986年報告書	実験動物を用いた線量率研究のデータ(Annex B 〔24〕)	0.05、UNSCEAR 1988年報告書	-  	0.05、UNSCEAR 1993年報告書	マイクロドシメトリーの手法を用いた解析。1個の細胞または母細胞に多様な変化を引き起こす機会は無視できる程度(ある生涯(例えば60歳)の線量(0.2mGyの蓄積線量)を越えない)	修復を考慮しない場合(附属書F〔323〕)注1	10^-8、1段階のみの変化に対応する(DNA修復に特徴的な時間、例えば数時間を越えない範囲)とした場合(附属書F〔323〕)注1	10^-3、腫瘍誘発に対する線量線量率効果を検討した動物実験の結果(附属書F〔325〕)	0.06(数日または数週以上の平均)、実験動物を用いた線量率研究のデータ(附属書F〔325〕)0.1(1時間にわたって平均する場合)注2、UNSCEAR 2000年報告書	実験動物を用いた線量率研究のデータ	0.06注3、BEIR VII 報告書	ー	0.01。注1:UNSCEAR2000年報告書では付属書Gの[24]において「この低線量の定義はDNA修復の時間特性に関する情報の考慮もでき、低線量率は10^-3mGy/分となり、あるいは一生(例えば60年)に1飛跡のみが1細胞を通過し基本的に秘跡の相互作用の余地は無いとすると10^-8mGy/分という低線量率となるであろう」と紹介しているが、それ以上の具体的な根拠や説明は記載されていない。注2:UNSCEAR 1993年報告書では「ヒトでの腫瘍誘発に対するリスクを評する目的として線量線量率効果係数を用いる場合の線量率上限」としてこの数値を採用。注3:UNSCEAR2000年報告書では「ヒトでの腫瘍誘発に対するリスクを評する目的として線量線量率効果係数を用いる場合の線量率上限」としてこの数値を採用 
出典 推定の根拠 低線量率の範囲の上限値(mGy/分)ICRP Pub.60(1990) - 〔74〕 1.7 (1時間あたり0.1Gy)、UNSCEAR 1986年報告書 実験動物を用いた線量率研究のデータ(Annex B 〔24〕) 0.05、UNSCEAR 1988年報告書 - 0.05、UNSCEAR 1993年報告書 マイクロドシメトリーの手法を用いた解析。1個の細胞または母細胞に多様な変化を引き起こす機会は無視できる程度(ある生涯(例えば60歳)の線量(0.2mGyの蓄積線量)を越えない) 修復を考慮しない場合(附属書F〔323〕)注1 10^-8、1段階のみの変化に対応する(DNA修復に特徴的な時間、例えば数時間を越えない範囲)とした場合(附属書F〔323〕)注1 10^-3、腫瘍誘発に対する線量線量率効果を検討した動物実験の結果(附属書F〔325〕) 0.06(数日または数週以上の平均)、実験動物を用いた線量率研究のデータ(附属書F〔325〕)0.1(1時間にわたって平均する場合)注2、UNSCEAR 2000年報告書 実験動物を用いた線量率研究のデータ 0.06注3、BEIR VII 報告書 ー 0.01。注1:UNSCEAR2000年報告書では付属書Gの[24]において「この低線量の定義はDNA修復の時間特性に関する情報の考慮もでき、低線量率は10^-3mGy/分となり、あるいは一生(例えば60年)に1飛跡のみが1細胞を通過し基本的に秘跡の相互作用の余地は無いとすると10^-8mGy/分という低線量率となるであろう」と紹介しているが、それ以上の具体的な根拠や説明は記載されていない。注2:UNSCEAR 1993年報告書では「ヒトでの腫瘍誘発に対するリスクを評する目的として線量線量率効果係数を用いる場合の線量率上限」としてこの数値を採用。注3:UNSCEAR2000年報告書では「ヒトでの腫瘍誘発に対するリスクを評する目的として線量線量率効果係数を用いる場合の線量率上限」としてこの数値を採用