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大分野 影響(生体応答・生物影響・健康影響を含む)
中分野 分子レベルの反応
タイトル 遺伝子
説明 遺伝現象を説明するために導入された概念で、親から子に伝わる個々の形質に対応して想定された単位のこと。現在ではDNA上の特定の領域(遺伝子座)が個々の遺伝子の実体であることがわかっている注1。
1990年代末に始まったヒトゲノム計画の成果として、ヒトには推定約2万2000の遺伝子があることが明らかにされたが、約31億塩基対あるヒトゲノムで遺伝子に対応する部分は全体の数パーセントにすぎない注2)。
原則として、あらゆる細胞にはすべての遺伝子のセットが含まれているが、全遺伝子が発現しているわけではない。遺伝子の発現は厳密にコントロールされており、その結果、個々の細胞の形態や機能の特異性が生ずる。

注1)新しい知見により、タンパク質の構造を担う構造遺伝子だけでなく、補助的機能を担う補足遺伝子、調節機能を担う調節遺伝子も遺伝子として認められるようになってきている。そのため明確に定義できない状況である。
注2)ヒト及びマウスのゲノムにおける全ての遺伝子の特徴についてデータベースを作成するGENCODEプロジェクトによれば2017年1月現在:
総遺伝子数 58288、タンパク質コード遺伝子 19836
とされている。
キーワード
図表
参考文献 ・GENCODE(英文のみ)
https://www.gencodegenes.org
参照サイト
作成日 2018/02/28
更新日